この記事の内容
- 分譲賃貸はやめた方がいい本当の理由7選
- 分譲賃貸に2年間住んでいる3つの感想
- 分譲賃貸を4年間所有している2つの感想
突然ですが、こんな悩みを疑問を持っていませんか?
分譲賃貸に住みたいから注意点があれば知りたい。実際に利用している人の意見は聞けないかな?
分譲賃貸は、物件を購入した人が何かの理由で賃貸に出している物件をいいます。
長い期間住むのを前提にしているので、頑丈な作りが特徴です。
とはいえ、実際の住み心地が気になる方も多いです。ネットで調べると「分譲賃貸 やめたほうがいい」なんて出てきたら、不安になる人もいるでしょう。
そこで当記事は、「分譲賃貸はやめた方が良い理由7選!2年間住んだ3つの感想」を不動産大家が解説します。
2年前から分譲賃貸マンションに住んでいるので、実際の体験などを盛り込んだ内容です。
この記事を読めば、分譲賃貸に住んでいるリアルな感想から住むときの注意点の全てが分かります。
読み終わる頃には、分譲賃貸の本当のデメリットを理解できて、部屋探しできるようになります。
読んで分かる3つのこと
- 分譲賃貸はやめた方がいい本当の理由7選
- 分譲賃貸に2年間住んでいる3つの感想
- 分譲賃貸を4年間所有している2つの感想
運営者 しょう
不動産大家×Webライター
・東京23区の不動産大家
賃貸経営4年目・年間家賃300万円
・保有する資格
ファイナンシャルプランナー2級・証券外務員Ⅰ種
SNSのX(@syo_digital_oya)で部屋探しに役立つ情報を発信しています。
気になる記事があれば、目次をタップするとすぐに本文が読めます。
分譲賃貸はやめた方がいい本当の理由7選
分譲賃貸は、購入されたマンションやアパートを所有者が賃貸で貸出しているものをいいます。
分譲賃貸にはメリットがある一方で、以下のようなデメリットが7つあります。順番に見ていきましょう。
家賃が相場より高い
分譲賃貸は、設備のグレードが高くて立地が良い物件が多くあります。
そのため、通常の賃貸物件に比べると家賃が1割~2割高い傾向にあります。
なるべく家賃を押さえたい人には不向きかもしれませんが、「住む場所にはこだわりたい」そんな人にはぴったりの物件です。
実際のところ家賃が高いにもかかわらず、一定の需要はあるのが分譲賃貸になります。
家賃は少し高いけど、住み心地は良いから分譲賃貸に絞って部屋を探す人もいるよ。
所有者が素人の可能性がある
分譲賃貸の所有者は賃貸目的で購入したわけではないので、賃貸に関する知識が不足している場合があります。
賃貸経営をよく知らない「素人」が物件を管理すると、入居者との間でトラブルをおこしてしまう可能性があります。
例えば、給湯器が故障した場合、一刻を争う必要がありますが慣れていない大家さんだと手配に時間がかかってしまいます。
大家さんでも管理会社に任せていたら問題ないよ。トラブルが起きた時のために緊急連絡先をメモしておくと安心だね。
定期借家契約が多い
分譲賃貸は定期借家契約を採用しているケースがあります。定期借家契約とは
- 一定期間で契約が終了する
- 期間が終了すると更新はできない
- 住み続けるには再度契約する必要がある
定期借家契約は通常の普通借家契約と異なる点に注意しましょう。期間終了時に「え、住み続けられないの…?」なんて事態にならないよう、契約内容をよく確認しておきましょう。
定期借家契約は普通借家契約より期間の制限をかけているから家賃が相場より安くなっているケースがあるよ。
入居中のルールが厳しい
分譲賃貸では、所有者の方がルールを厳格に守っているので入居中のルールが厳しい傾向があります。
例えば、ペットの飼育禁止や建物に影響を与える夜中のゴミ出し禁止などです。
厳しいルールで入居中に制限を受ける可能性があります。
物件数が限られている
分譲賃貸は、全体の賃貸物件に比べるとかなり少ないです。
物件探しサイトのスーモでは、関東地方の全53万件の物件中、分譲賃貸は1割にも満たない数になります。
そのため物件探しをする時に、運よく分分譲賃貸を見つけられるのは難しいかもしれません。
分譲賃貸に狙いを定めて部屋探しするならウチコミ!がおすすめ。大家と直接やり取りできるサイトです。
近隣住人とトラブルが起きやすい
分譲マンションは、所有者自身が住んでいる人は多く賃貸で借りて住んでいるのは少数あるいはあなた1人の場合があります。
そのため所有者とのライフスタイルの違いから、騒音問題などトラブルが生じることがあります。
家賃の高くなる可能性がある
分譲賃貸を所有している大家さんが個人で運営している場合、受け取った家賃の一部を建物の返済に利用していることがあります。
そのため、融資を受けている銀行の金利が上昇したり、大家さんの財政悪化などを背景に家賃が値上がりされる可能性十分考えられます。
分譲賃貸は物件数が少なくて人気があるから大家さんも強気に家賃を上げてくることがあるんだね。
不動産屋の嫌がる行動10選が知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
分譲賃貸に住むときのメリット5選
分譲賃貸はやめた方がいい理由7選はいかがでしたか?
7つもあると多くて読むだけでも大変でしたね。
この章では、分譲賃貸に住むときのメリットを5つ解説します。やめた方がいい理由7選とメリットを見比べながらご覧ください。
建物の構造がしっかりしている
分譲賃貸は、もともと購入して長期間住むことを前提に建てられているので、建物の構造や耐震性は高い基準を満たしています。
災害大国の日本で安全に暮らすには、災害に強くて地震が起きても倒壊しずらい建物に住むことが大切ですね。
分譲マンションに多い鉄筋コンクリート造(RC構造という)は頑丈な建物の証拠だよ。
広々とした間取りでゆったりできる
分譲賃貸の物件は、居住者の快適性を考え尽くした設計で作られていて、広々とした間取りが特徴です。
リビングや共有部分が広く取られていたり、収納スペースも豊富にあるので、ゆったりとした生活を送ることができます。
セキュリティが高くて安心
分譲賃貸物件は、セキュリティ面にも力を入れています。
例えば、建物の入り口にあるオートロックや防犯カメラ、24時間体制の警備など入居者の安全を守るための対策が取られています。
セキュリティが高いと、一人暮らしの女性や小さな子供を持つ家庭でも安心して住むことができますね。
エントランスなど共有部分が充実
エントランスやロビー、共有部分にも通常の賃貸にはない工夫が多く用意されています。
例えば、荷物を不在時でも受け取れる宅配ボックスの設置や、常駐する管理人がいる場合もあります。
入居者が快適で暮らせるための設備と管理がしっかりしています。
住人同士でコミュニケーションがとれる
分譲マンションは、所有者自身が住んでいるので通常の賃貸と比べて入居者の入替わるが少ない特徴があります。
そのため住人同士で長期間のコミュニケーションができ、交流の場が広がるケースがあります。
住人同士でコミュニケーションが取れれば、助け合いや交流が生まれる良い環境ですね。
分譲賃貸を検討する時は、それぞれのメリットと注意点を比較して慎重に選ぶことが大切だね。
分譲賃貸に2年間住んでみた感想
「実際に分譲賃貸に住んでいる人の感想が聞きたい」そんな方もいると思います。
筆者は、2022年8月から横浜にある分譲賃貸に住んでいます。
住み始めた経緯は、奥さんの両親さんがもともと分譲マンションに住んでいて、そのマンションが空き家になったので「良かったら住まない」と言ってくれたことから住み始めました。
入居の仕方は少しイレギュラーですが、分譲賃貸に住んでいるの変わりないです。
そんな分譲賃貸に住む僕が2年間住んだ感想は以下の3つです。
通常の賃貸物件より住み心地が格段に良い
分譲賃貸に暮らして思うのは、とても快適な生活を送れることです。
例えば、騒音がうるさくて眠れないとか、隣人の話し声が聞こえるといった不満は一切ありません。
お部屋のリフォームや工事をする際も、事前にちゃんと連絡があり夜間や早朝はしない約束です。
コミュニティの強さはそれほど感じない
もともと懸念していた、住人同士の強すぎるコミュニティはほとんど感じませんでした。
ただし、時々見られるエントランスやエレベーターホールで住人同士が立ち話しているのは、分譲賃貸だからかなぁと思います。
ゴミ出しは通常の賃貸ではありえないレベル
僕が住んでいる分譲賃貸は、特にゴミ出しのルールが徹底的に守られていることです。
通常の賃貸で見られるゴミ出し前日の夜にこっそりごみを出す人は1人もいません。分譲賃貸の中には、24時間ごみを出せる物件もありますがとても便利な設備だと思います。
通常の賃貸より住人のモラルが高いなぁと思いながら暮らしているよ。住人と接するのは絶対にイヤ!という人は向いてないかもしれないね。
分譲賃貸を4年間所有する大家の本音2選
分譲賃貸を4年間所有して思うことは以下の通りです。
分譲賃貸の人気は高い
分譲賃貸は人気が高いなぁとつくづく感じます。
なぜかと言うと、退去者が出て募集をかけると1週間~2週間で新しい入居者が決まるからです。
約1ヶ月前に退去の連絡がきて、すぐに募集を始めると退去前に次の入居者が決まるケースもあります(もちろんきまらないケースも多いですよ)。
そのため分譲賃貸は全てではないですが、一定の需要があり人気高い物件だと思います。
短期で退去する人が意外に多い
2つ目は、意外と短期間で退去する人が多い印象。
東京23区の物件からなのか入居してから2年未満で退去するケースが大半です。
これは、入居したい人にとってチャンスかなと思います。なぜなら分譲賃貸は時々募集がかかっているからです。
分譲賃貸を狙っているなら、物件探しの期間を長くとるのがおすすめですね。
分譲賃貸に住みたい人は、定期的に不動産サイトを見てみると、思いがけない良い物件に出会えることがあるよ。
分譲賃貸を借りる時のポイント3選
分譲賃貸を所有して住んでいる大家が、分譲賃貸を借りる時のポイントを5つ紹介します。
分譲賃貸に住んで「失敗したなー」と思いたくない方は是非参考にしてください。
契約期間と更新の条件を見る
分譲賃貸の契約は、通常の賃貸と異なり定期借家契約が多くあります。
これは、分譲賃貸のデメリットで解説した通り、契約期間が終了すると住み続けるには新たに契約をしなければなりません。
そのため、契約する際はどのくらい入居できるのかをしっかり確認しておくことが大切です。
また新たに契約できる条件や、更新の際に発生する費用を知っておけば安心できます。
設備の必要性を考えてみる
分譲賃貸は設備が充実しているメリットがありますが、本当にその設備が必要なのか考えておく必要があります。
なぜなら必要ない設備のせいで、家賃が高くなってしまう可能性があるからです。
建物の設備やグレードは家賃に影響するのを念頭にして、設備の必要性を考えておくと入居後の失敗を防ぐことができます。
管理体系を確認しておく
3つ目は、物件の管理がどのようにされているかも重要ポイントです。
個人で経営する大家さんは、トラブルが起きた時に対応が遅れる可能性があるのが理由です。
特に大家さんになったばかりの物件は要注意です。
管理会社が間に入っているかを必ず確認しておきましょう。
管理会社が管理している場合、日常で起こるトラブルはすぐに対応してくれます。
分譲賃貸のよくあるQ&A3選
分譲賃貸のよくある質問を3つ回答します。
このほかにも分譲賃貸について質問があれば、ページ下部のコメント欄から送ってくれたらすぐに返信します。
分譲賃貸のデメリットは何ですか?
- 分譲賃貸の最大のデメリットは何ですか?
-
分譲賃貸の最大のデメリットは、家賃が高い傾向にあることです。
周辺にある物件より1割~2割高いと思うのがちょうどいいかもしれません。
とはいえ、その分の住みやすかったり設備が使いやすいメリットも多いので、バランスが大切だと思います。
家賃が高いデメリットをクリアできるかで分譲賃貸に住むかどうかを左右するよ。
分譲賃貸の住人はどんな人が多いですか?
- 分譲賃貸の住人はどんな人が多いですか?
-
分譲賃貸の住人は建物によって異なりますが、通常の賃貸より建物に対する関心の高い住人が多いです。
そのため入居中のルールや騒音を気にする人が多い傾向があります。
物件やエリアによって異なるけど、分譲賃貸の居住者のモラルは高い傾向があるよ。
理事会に出席したり役員をする必要はありますか?
- 理事会に出席したり役員をする必要はありますか?
-
理事会出席したり役員をする必要は基本ありません。
オーナーや大家が出席するからです。
ただし、地域で行う行事やイベントに呼ばれることがあります(参加は任意です)。
面倒な行事やイベントに出たくない人は断るのも全然できるから安心してね。
まとめ
分譲賃貸はやめた方がいい本当の理由7選!実際に住む大家が本音を暴露!の解説は以上です。
分譲賃貸を検討する方の参考になりましたでしょうか。
分譲賃貸は入居する時に注意点もありますが、
住み心地がよく建物が頑丈なので安心して暮らすことができます。分譲賃貸でなにか聞きたいことがあればページ下部にあるコメント欄から送ってください。
この記事を読んだみなさんの部屋探しが成功して、快適な暮らしが送れることを願っています。
部屋ナビでは、他にも役立つ記事を公開しているのでよかったら覗いてくださいね。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
この記事のまとめ
- 分譲賃貸はやめた方がいい理由7選
- 家賃が相場より高い
- 所有者が素人の場合がある
- 定期借家契約が多い
- 入居中のルールが厳しい
- 物件数が限られている
- 近隣住人とトラブルが起きやすい
- 将来家賃が高くなる可能性がある
- 分譲賃貸に住むメリット5選
- 建物の構造がしっかりしていて安心
- 広々とした間取りでゆったりできる
- セキュリティが高い
- エントランスなど共有部分が充実
- 住人同士でコミュニケーションがとれる
- 実際に分譲賃貸に住んでいる感想
- 実際に分譲賃貸を所有する大家の本音
- 分譲賃貸を借りる時のポイント3選
- 契約期間と更新の条件を見る
- 設備の必要性を考える
- 管理体系を確認する
- 分譲賃貸のよくあるQ&A
- 分譲賃貸にの最大のデメリットは何ですか?
- 分譲賃貸に住んでいる人はどんな人が多いですか?
- 理事会に出席したり役員をする必要はありますか?
- まとめ
記事の質問や相談がある方はX(@syo_digital_oya)のDMで受付けています。