この記事の内容
- 賃貸の初期費用の項目と金額
- 初期費用を安くする8つの方法
- 初期費用を安くする時の注意点3選
賃貸契約の費用ってどれくらいかかるの?
できるだけ安く抑えて引っ越するには、どんな方法がある?
新生活をイメージして部屋探しをするをのは楽しいですよね。
新しい街で暮らす生活はワクワクすることでしょう。
しかし、部屋を借りるときには多くの費用がかかるのご存じですか?例えば敷金、礼金、仲介手数料…
初期費用の合計は10万円以上になるのも珍しくありません。
項目 | 金額 |
---|---|
敷金 | 家賃1か月~2か月 |
礼金 | 家賃1か月~2か月 |
仲介手数料 | 家賃0.5か月~1か月 |
前家賃 | 家賃1か月 |
保証料 | 家賃1か月 |
火災保険料 | 2万円~3万円 |
クリーニング費 | 2万円~4万円 |
鍵交換費 | 2万円~3万円 |
除菌・消臭費 | 1万円~2万円 |
24時間サポート | 1万円~2万円 |
住宅用消火器 | 3,000円~5,000円 |
初期費用を知らないま部屋を借りると、余計なお金を払ってしまう可能性が高いです。
大切なお金を守るために初期費用について一緒に勉強していきましょう。
そこで当記事は「初期費用を安くする方法8選」について現役の大家が解説します。
この記事を読めば、部屋探しにかかる費用を10万円以上安くすることができます。
読み終わる頃には、浮いたお金で冷蔵庫や洗濯機を買える明るい未来が待っているよ。
読むと分かる3つのこと
- 賃貸の初期費用の項目と金額
- 初期費用を安くする8つの方法
- 初期費用を安くする時の注意点3選
不動産屋でカモにされない方法が知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
運営者 しょう
不動産大家×Webライター
・東京23区の不動産大家
賃貸経営4年目・年間家賃300万円
・保有する資格
ファイナンシャルプランナー2級・証券外務員Ⅰ種
SNSのX(@syo_digital_oya)で部屋探しに役立つ情報を発信しています。
気になる記事があれば、目次をタップするとすぐに本文が読めます。
賃貸の初期費用を30万円安くする方法8選
この章では、初期費用を安くする方法を8つ紹介します。記事の内容を実践すれば、10万円以上安くするのも夢ではないので是非参考にしてください。8つの項目は以下の通りです。
項目 | 通常の費用 | 交渉後の費用 |
---|---|---|
敷金 | 6万円 | 0円 |
礼金 | 6万円 | 0円 |
仲介手数料 | 6万円 | 0円 |
前家賃 | 6万円 | 0円 |
保証料 | 3万円 | 0円 |
火災保険料 | 2万円 | 5,000円 |
クリーニング費 | 3万円 | 3万円 |
鍵交換費 | 2万円 | 2万円 |
除菌・消臭費 | 1万円 | 0円 |
24時間サポート | 1万円 | 0円 |
住宅用消火器 | 5,000円 | 0円 |
合計 | 36万5,000円 | 5万5,000円 (-31万円) |
難しい用語がいっぱいあって分からないよ…。
心配しなくて大丈夫だよ。分かりやすく解説するから安心してね。
初期費用の項目
初期費用を安くできる項目 |
---|
仲介手数料ゼロの不動産屋を選ぶ |
敷金礼金ゼロの物件を選ぶ |
できるだけ家賃の安い物件を選ぶ |
フリーレント制度を上手に利用する |
連帯保証人制度を利用する |
不要なオプションを見直す |
閑散期に物件探しをする |
自分で火災保険に加入する |
これから紹介する8つの項目を実践するだけで大きく費用を節約することができます。では、どうやって初期費用を安くするか、順番に見ていきましょう。
仲介手数料が安い不動産屋にする
1つ目の方法は、仲介手数料の安い不動産屋にすることです。仲介手数料は不動産屋に払う報酬ですが、家賃の0.5ヶ月~1ヶ月と初期費用でも大きな割合を占めます。仲介手数料とは具体的にどんなものでしょうか?下の表をご覧ください。
仲介手数料とは | |
---|---|
払う理由 | 不動産屋への報酬 |
支払い時期 | 賃貸契約時 |
相場 | 新家賃の0.5ヶ月~1ヶ月 |
支払い方法 | 現金またはクレジットカード |
仲介手数料とは、部屋探しをサポートしてくれた不動産会社への報酬を意味しており賃貸契約時に支払うのが多いです。また、金額の相場は家賃0.5か月~1か月で現金またはクレジットカードで支払います。
仲介手数料で気を付けておくポイントってある?
仲介手数料の注意点
- 宅建業法では家賃0.5か月分(入居者の合意があれば1ヶ月可)
- 家賃0.5か月分以上の場合交渉する余地あり
賃貸の仲介手数料は、宅建業法によって家賃0.5ヶ月(+税)と決まっていますが、入居者の承諾があれば1か月分も請求できます。つまり仲介手数料は、「私(僕)は仲介手数料を0.5ヶ月以上払いません」と断ることが可能です。そうは言っても、実際に不動産屋にいって言える人は少ないでしょう。であれば、初めから仲介手数料の安い不動産会社を選ぶのが得策です。
・不動産会社の仲介手数料一覧
不動産会社の仲介手数料一覧 | |
---|---|
レオパレス | 無料 |
エイブル | 家賃0.5か月分 |
ミニミニ | 家賃0.5か月分 |
アパマンショップ | 家賃1か月分 |
ピタットハウス | 家賃1か月分 |
ホームメイト | 家賃1か月分 |
いい部屋ネット | 家賃1か月分 |
イエプラ | 家賃1か月分 |
お部屋探しMAST | 家賃1か月分 |
アエラス | 家賃1か月分 |
ハウスコム | 家賃1か月分 |
レオパレスは扱う物件が限られているので注意が必要ですが、エイブルとミニミニは、家賃0.5か月分と他の不動産屋と比べて安いの特徴です。ただし、他のオプション費用が追加されている可能性があるので十分に注意してください。
仲介手数料を交渉する方法が知りたいんだけど何かある?
仲介手数料を安くする方法が知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
敷金・礼金が安い物件にする
初期費用を安くする方法2つ目は、敷金・礼金ゼロの物件を選ぶことです。礼金とは、部屋を貸してくれる大家に対する感謝料です。一方、敷金とは退去時の修理費用や家賃滞納時の建て替えに使われるものをいいます。初期費用を安くするには、「敷金礼金ゼロの物件」は非常に重要です。一体どのくらいの効果があるでしょうか?下の表で見ていきましょう。
家賃6万円、敷金・礼金1か月分の場合
通常の物件 | 敷金礼金ゼロ物件 | |
---|---|---|
敷金 | 6万円 | 0円 |
礼金 | 6万円 | 0円 |
合計金額 | 12万円 | 0円 |
敷金礼金がゼロの物件の場合、12万円の費用の差があることが分かりました。普通の物件と比べて12万円の差がでました。このように敷金礼金ゼロ物件は費用を安くするのにインパクトが大きいです。ただし、敷金礼金ゼロの物件は、そもそも数が少なく条件があまり良くない物件も中にはあるので気をつけましょう。
敷金礼金ゼロ物件の中から探す、ではなくて住みたい部屋の条件を優先することが大切だよ。
家賃の安い物件を選ぶ
初期費用を安くする方法3つめは、家賃の安い物件を選ぶです。
家賃と初期費用って関係あるの?
そう考える人もいると思います。実際、僕も昔同じことを思っていましたが、家賃と初期費用は関係大ありです。
では、初期費用の内訳をご覧ください。
初期費用の項目 | 金額の相場 |
---|---|
敷金 | 家賃1ヶ月~2ヶ月 |
礼金 | 家賃1ヶ月~2ヶ月 |
仲介手数料 | 家賃0.5ヶ月~1ヶ月 |
前家賃 | 家賃1ヶ月 |
保証料 | 3万円~5万円 |
火災保険料 | 1万円~2万円/年 |
ルームクリーニング料 | 2万円~5万円 |
鍵交換料 | 2万円~3万円 |
除菌・消臭料 | 1万円~2万円 |
住宅用消火器 | 1万円~2万円 |
24時間サポート | 5,000円~1万円 |
表にある通り、初期費用は家賃を基準にしていることが分かります。つまり、家賃が安くなる→礼金・敷金・仲介手数料が変動する→初期費用が安くなるとなります。
家賃が安くなると比例して初期費用も安くなるんだ。
とはいえ家賃を下げて住環境を悪化させるのは本末転倒です。初期費用と物件のバランスを考えるのがちょうどいいでしょう。
家賃交渉について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
フリーレント制度を利用する
初期費用を安くする方法4つめは、フリーレントを利用するです。フリーレントとは、家賃が一定期間無料になる制度です。
フリーレント制度を利用した場合の初期費用の内訳を見てみます
初期費用の項目 | 金額の相場 |
---|---|
敷金 | 家賃1ヶ月~2ヶ月 |
礼金 | 家賃1ヶ月~2ヶ月 |
仲介手数料 | 家賃0.5ヶ月~1ヶ月 |
前家賃 | 家賃1ヶ月 |
保証料 | 3万円~5万円 |
火災保険料 | 1万円~2万円/年 |
ルームクリーニング料 | 2万円~5万円 |
鍵交換料 | 2万円~3万円 |
除菌・消臭料 | 1万円~2万円 |
住宅用消火器 | 1万円~2万円 |
24時間サポート | 5,000円~1万円 |
フリーレントを利用すると、本来払うはずだった家賃1か月分の前家賃がゼロになります。またフリーレントのメリットは他にもあります。
- 新生活の準備にお金を使える
- 交渉次第で利用できる
- 二重家賃が防げる※
※二十家賃とは、今住んでいる部家賃と新しく住む家賃の支払いが二重になること
フリーレントの物件は全体の2割~3割くらいだけどネットで簡単に検索できるよ!
フリーレントについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
連帯保証人制度を利用する
初期費用を安くする方法5つ目は、連帯保証人を利用するです。連帯保証人とは、家賃や退去時の費用を払わなかった時に支払い義務が発生する人のことです。連帯保証人を利用すると、保証会社をつかう必要がなくなります。そのため、保証会社を利用する場合は数万円の費用がかかりますが、連帯保証人がいれば数万円の費用が節約できます。
不要なオプションを見直す
初期費用を安くする方法6つめは、不要なオプションを見直すことです。賃貸契約する際は、様々なオプションに加入する必要があります。その中で不要なオプションを4つ紹介します。
- 入居サポート:情報収集は簡単にできるため
- 事務手数料:仲介手数料に含まれているため
- 住宅用消火器:部屋又は共有部にあるため
- 除菌・消臭:クリーニングで綺麗になるため
不要と思ったものはきっぱり断ろう!
閑散期に物件を探す
初期費用を安くする方法7つめは、閑散期に物件を探すことです。
6月~8月の引越し需要が減少するシーズン
閑散期は、毎年6月から8月の引っ越しする人が少ない時期のことです。
閑散期の部屋探しはどうして安いの?
閑散期も不動産会社は物件の契約がしたいと考えています。空室にしてしまうくらいなら、初期費用を安くしても入居してもらった方がいい、そう判断する可能性が高いです。
自分で火災保険に加入する
初期費用を安くする方法8つめは、自分で火災保険に加入するです。
火災保険ってよく分からない…
部屋や家財に火災などで損害が生じた場合の補償をする保険
火災保険は入居時に加入するケースがほとんどです。火災保険料の保険料について見ていきましょう。
引用:【SUUMO】
不動産サイトで掲載している火災保険料は、年間1万円以上が多いです。しかしこれは割高な保険と言えます。当サイトでおススメする火災保険は、こくみん共済の住まいる保険です。保険料は年間2750円~とお手頃なのに補償は手厚いです。また、全労済が運営しているので安心感があります。
引用 こくみん共済 <全労済>
不動産会社によっては火災保険が指定されている場合があります。そんな時は「火災保険は自分で選ぶことはできますか?」と、聞いてみるといいです。意外と火災保険を自由に選べる不動産会社はあります。
賃貸の初期費用を安くする時の注意点3選
初期費用を安くする時は、注意することが3つあります。3つの注意点とは「要求だけを押し付けない」、「交渉しやすい時期を知る」、「お互い歩み寄る姿勢をもつ」です。相手の立場を理解すると、結果として初期費用を安くすることができます。
要求だけを押し付けない
単に要求だけを押し付けてしまうと、不動産会社や大家さんの印象を悪くする可能性があります。そのため、要求をしつつも相手のメリットを伝えるのが良いでしょう。例えば、「礼金を半分にしてくれたら入居します」や「クリーニング費を大家負担にしてくれたら入居します」などです。不動産会社もボランティアで仕事をしているわけではありません。不動産の立場をしっかり考えてあげるのが、良い結果を得ることに繋がります。
あくまでもお願いだから相手の立場を尊重してあげよう。思っていることは言葉遣いや態度にしっかり出るからね。
交渉しやすい時期を知る
初期費用の交渉は、タイミングがとても大切です。実は交渉しやすい時期とそうでない時期があります。なぜなら賃貸物件は、閑散期と繁忙期があるからです。例えば、閑散期には大家さんも物件を早く埋めたいという気持ちが強いため、費用を安くするケースがあります。一方、繁忙期は入居希望者が多いので、大家さんは費用を安くする必要は低く交渉は難しい傾向があります。
交渉しやすい時期は閑散期の6月~8月がおすすめ。
入居審査に影響する場合がある
交渉のやり方によっては、入居審査に悪影響が出てしまいます。例えば、強い口調で要求したり、担当者に文句ばかり言っていると印象が悪くなります。最悪、審査に落ちてしまい入居を断られてしまう恐れが…。不動産会社や保証会社は入居する人の性格や態度を観察しています。お気に入りの物件に入居するためにも、「審査に影響するかもしれない」と頭の片隅にでも置いておくのがいいでしょう。
言葉遣いや態度は、入居者の性格を判断するための1つの要素です。
賃貸の初期費用でよくある質問5選
初期費用に関するよくある質問を5つ紹介します。他に質問あれば、公式ラインかお問い合わせから気軽に聞いてください。
初期費用の平均額はいくらですか?
- 初期費用の平均額はいくらですか?
-
初期費用の目安は以下の通りです。
初期費用の目安 家賃 10万円 3万円以下 20万円 3万円~5万円 30万円 5万円~7万円 40万円 6万円~10万円 50万円 8万円~12万円
初期費用を払うタイミングはいつですか?
- 初期費用を払うタイミングはいつですか?
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賃貸契約時に支払います。支払うタイミングを遅くしたい方は早めに不動産会社に相談しましょう。
初期費用を払えない場合はどうすればいいですか?
- 初期費用を払えない場合はどうすればいいですか?
-
分割払いやクレジットカードによる支払いができます。利用できるカードや分割払いは不動産会社によって異なるのでご確認ください。
初期費用を安くしやすい時期はいつですか?
- 初期費用を安くしやすい時期はいつですか?
-
閑散期が安くしやすい時期です。閑散期は6月~8月で引越しする人が少ないシーズンです。この時期は引越しの費用も安くできる傾向があります。
初期費用を安くすると不動産屋に嫌われますか?
- 初期費用を安くすると嫌われますか?
-
初期費用を交渉すると中には嫌われる場合があります。そのため、丁寧な言葉遣いや態度には十分気をつける必要があります。交渉時は相手をリスペクトするのがポイントです。
不動産屋に嫌われる行動10選を知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
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まとめ
記事の解説は以上になります。知らないまま初期費用を払っていると10万円以上損してまう可能性は十分にあります。今回紹介した8つの方法を実践して少しでも費用を安くできたら幸いです。上京不動産では、賃貸やインターネット回線選びで役立つ記事を執筆しています。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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